不動産投資で所有する物件にマンションを選ぶ場合、その所有の仕方には一棟を区分して所有する形と、一棟全部を所有する形との二通りがあります。どちらがより良い形で資産運用ができるかといえば、これは一概にはいえません。なぜなら投資家それぞれの資産状況は一様ではなく、また投資用マンションを区分所有するのと一棟を全部所有するのとでは、それぞれに良い点と悪い点があるためです。
複数の投資家がオーナーとなって一棟の投資用マンションを区分所有する場合、一番良い点といえるのは、たくさんの自己資金を用意しなくてもオーナーになれることでしょう。充分な資金を持っていれば別ですが、手持ちが心許ない状態でも投資用マンションを購入したいという場合には、多額の借り入れをするなどの無理をせずに済みます。そしてもうひとつ、地震や火災などで購入した投資用マンションが被害を受けた場合にも修繕にかかるコストを分散でき、大きなリスクを抱えずに済むというメリットもあります。その反面、区分所有には自分が思うように入居条件を設定できなかったり、リフォームなどが独断でしにくいという難しい部分もあります。
それに対し、一人のオーナーが一棟の投資用マンションを所有する場合は、区分所有のデメリットとなる入居条件の設定やリフォームなどを自分の思い通りに進めやすい点が魅力となります。また、すべての部屋の入居者が一斉に退去するということもまずないため、ある程度安定した収入を継続的に得ることができます。しかし、区分所有のメリットとなる資金面や災害時のリスクなどはすべて自分一人にかかってくるため、区分所有よりも高いリスク値で運用することになります。こうした点を充分に考慮し、プロである不動産会社のアドバイスも受けながら当初の運用スタイルに適う投資用マンションを購入することが重要です。